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鈴江俊郎戯曲リスト 鈴江俊郎の戯曲を販売致します。

●鈴江俊郎 戯曲
●鈴江俊郎 戯曲集
●八時半通信
●LEAF
●同人誌「山脈」
●日本劇作家協会京都支部戯曲集



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鈴江俊郎 戯曲リスト

下記リストにあるものは既に雑誌、戯曲集などに収録されている作品もあります。

購入方法はこちら
題名発表年月上演時間登場人物
「あおく見えるのは空と」 1995年4月執筆/初演 80分 男1・女1
「家を出た」 1998年1月執筆/初演 110分 男5・女7
「いちごの沈黙。」 2004年3月執筆/初演 45分 男1・女2
「宇宙の旅、セミが鳴いて」
京都ビエンナーレ演劇公演 文化庁演劇大賞受賞
2003年8月執筆/初演 90分 男5・女6(初演版)
男5・女5(改訂版)
「海猫・雪・サボテン」
(原作 劇団八時半・脚色 鈴江俊郎)
2001年3月執筆/初演 70分 男1・女3
「うれしい朝を木の下で」 2001年3月執筆/初演 100分 男2・女2
「王様は白く思想する」 1999年4月執筆/初演 100分 男4・女2
「大きな青の音」 1999年1月執筆/初演 100分 男2・女2
「おつかれ山さん」
(原作 桑本雅生・脚色 鈴江俊郎)
2002年3月執筆/初演 80分 男4・女10
「お月さまのために」 1996年8月執筆/初演 80分 男4・女6
「おとこたちのそこそこのこととここのこと」 2006年5月執筆/初演 90分 男8・女0
「顔を見ないと忘れる」 2007年6月執筆/初演 90分 男1・女1
「書留へ ピアノより」 1993年12月執筆/初演 100分 男8・女9
「風と黙ってすわってて」 1998年8月執筆/初演 70分 男1・女2
「髪をかきあげる」
第40回岸田國士戯曲賞
1995年8月執筆/初演 90分 男4・女3
「彼氏のそこぢから」 2005年3月執筆/初演 75分 男4・女4
「川底にみどりの魚はいる」 1998年6月執筆/初演 90分 男1・女2
「完璧な冬の日」 2006年2月執筆/初演 90分 男2・女1
「牛乳で夜を染めたい」 2005年12月執筆/初演 80分 男3・女5
あるいは男2・女6
「区切られた四角い直球」
第4回テアトロ・イン・キャビン戯曲賞
1988年10月執筆
1992年8月初演
60分 男6・女2
「靴のかかとの月」 1989年3月執筆/初演 90分 男2・女4
「久保君をのぞくすべてのすみっこ」 2003年11月執筆/初演 80分 男1・女6
「くもりぞら」 1995年5月執筆/初演 20分 男4・女2
「黒い空とふたりと」 1999年11月執筆/初演 100分 男2・女3
「恋人は椅子な人」 2005年4月執筆/初演 10分/15分 男1・女1
「零れる果実」
第2回シアターコクーン戯曲賞
1994年11月/初演 100分 男4・女4
「これは白い山でなく」 2001年1月執筆/初演 100分 男5・女7
「魚たちのために」 2001年6月執筆
2001年12月初演
55分 男3・女2
「桜井」
KYOTO演劇フェスティバル大賞・脚本賞受賞
第38回岸田國士戯曲賞候補作
1993年2月執筆/初演 100分 男6・女4
あるいは男4・女2
「さくらみたいな恋のこと」 2002年1月執筆/初演 110分 男0・女9
「山脈をのぼるきもち」 1997年10月執筆/初演 70分 男2・女1
「純喫茶マツモト〜ジン派
あの雲までもうちょっと篇」
2004年9月執筆/初演 150分 男2・女8
「純喫茶マツモト〜ラム派
燃えろ!全力疾走篇」
2004年9月執筆/初演 105分 男3・女6
「素足の日記」 2000年10月執筆/初演 90分 男2・女3
「石鹸心中」 2004年11月執筆/初演 80分 男2・女4(草笛役が大人版)
男2・女4(草笛役が高校生版)
「そこにあるということ」
KYOTO演劇フェスティバル大賞。
1996年2月執筆/初演 60分 男1・女5
「ちぐはぐ」
(原案 近畿大学文芸学部演劇芸能専攻15期生
演劇作品実習履修の一年生と鈴江俊郎/
執筆 鈴江俊郎)
2003年12月執筆/初演 90分 男3・女4
「てのひらのこびと」 年5月執筆/初演 90分 男2・女1
「天にのぼりたいとふとおもい」 2008年3月執筆/初演 30分 男1・女0
「トマトと、」 1996年8月執筆/初演 70分 男2・女1
あるいは男1・女2
「ともだちが来た」
第2回OMS戯曲賞大賞
1994年8月執筆/初演 70分 男2・女0
「なすの庭に、夏。」 1987年6月執筆
1993年11月初演
90分 男8・女7
あるいは男7・女8
「棗の実」
(原作 東理子・脚色 鈴江俊郎)
2003年6月執筆/初演 110分 男1・女7
「七分の一の秘訣」 1996年6月執筆/初演 60分 男3・女2
「にちにちのともににちにちのたよりを」 2007年11月執筆/初演 80分 男2・女3
「はたらく、風」 1991年12月執筆/初演 100分 男7・女3
「火花みたいに」 2002年10月執筆/初演 90分 男1・女6
「蛇の恋とわたしと」 2006年2月執筆
2006年3月初演
50分 男2・女3
「頬を赤くして」 2000年5月執筆/初演 100分 男2・女4
「間際には、」 1996年10月執筆/初演 20分 男3・女0
「まじめにともだちをかんがえる会の短い歴史」 2006年10月執筆/初演 85分 男1・女4
「待つ」
KYOTO演劇フェスティバル大賞・脚本賞
1995年2月執筆/初演 60分 男3・女3
「みかん」 1989年10月執筆/初演 20分 男4・女4
「ミジャの伯父さんたち」 1993年7月執筆/初演 60分 男3・女1
「湖のまるい星」 2006年1月執筆/初演 100分 男7・女8
「緑の風にチュウしたい」 1999年4月執筆/初演 55分 男2・女3
「みどりの星の落ちるさき」 1999年8月執筆/初演 110分 男16・女10
「みんなと雨ふり」 2005年4月執筆/初演 20分/30分 男2・女2
「むかしここは沼だった。しろく」 >2007年2月執筆/初演 90分 男3・女3
「約束だけ」 2007年9月執筆/初演 70分 男1・女3
「山から吹きおり」 1997年6月執筆/初演 70分 男1・女3
「幽霊と人間」
(原作 KAVC演劇ジャンクション『幽霊と人間』チーム/ 脚色 鈴江俊郎)
2003年3月執筆/初演 65分 男3・女9(初演版)
男3・女5(改訂版)
「弓張り」 1994年4月執筆/初演 55分 男5・女4
「よるのたかさで光をのぞむ」 1998年12月執筆/初演 100分 男3・女2
「らくだのこぶには水が入ってるんだぞ」 1988年9月執筆
1992年2月初演
100分 男11・女3
「例題形式 南の島の代数学」 1987年8月執筆
1988年4月初演
80分 男3・女1
「レモンに似た風景」 1997年5月執筆/初演 55分 男5・女1
「輪ゴム。」
大阪スペースゼロ脚本賞
1989年7月執筆/初演 90分 男4・女1
「私、うれしい」
1996年名古屋ひとり芝居フェスティバル「金のシャチ賞」
1993年12月執筆
1997年9月初演
50分 男0・女1
「私の音譜は武装している」 2005年8月執筆/初演 70分 男0・女6
「笑う女」 2004年6月執筆/初演 60分 男3・女2



●「あおく見えるのは空と 」

病室に、夫と妻がいる。妻は双眼鏡で向かいの棟の病室を覗いているのか、じっとして動かない。
不思議だ。そこにいる妻が、塑像に変わったようにしか思えない。
夫は足の複雑骨折で短期入院中。
気楽な休養のようなものなのだが、この非日常の時間に二人が見つめているのはお互いの奇妙な距離だ。
愛している。一緒にいたい。けれど一緒にいてもさみしい。
そんな感情はどうしたらいいものか、退院の日は幸せな感情に満たされるのだろうか。
二人は静かに笑いたい。そう願っている。

1995年4月 二人の桟敷席公演、80分、男1女1
…戯曲集「あおく見えるのは空と」掲載

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●「家を出た 」

吉田が目を覚ますとそこは病院でもなく、学生寮でもなく、皆が心を休めるために用意された場所だった。
そこは死者が「消える」ことを決めるための場所。
死者達がいったん立ち寄る休憩所なのだ。
一日のうち決まった時間だけ現世のことを覗くことができる。
日に日に友に母に父に恋人に忘れ去られていく様子を見ることになる。誰もがそれに抵抗し、そしていつかあきらめて安らかに消えていくのだ。
若者の場合やはり容易に決めることができないでもがく。
友達思いのバスケット部員たち、いじめに復讐して友達を殺し後追いした少女たち、生来病弱でなにも楽しいことがなかった吉田。
人の存在にかける切ない心ははかなく、もろい。
若者たちが死してなお悩みを深くするその様子は滑稽なほどだ。

1998年1月  京都府立文化芸術会館プロデュース公演、110分、男5女7
…LEAF6号掲載

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●「いちごの沈黙。 」

ランプの宿に、会社からのご褒美旅行でやってきた男女。
彼らはファーストフードの店長たち。
年に一度の売上コンクール全国大会の金銀銅メダリストだ。
常連になっている彼らは、
この自然を満喫するというよりは自然に負けそうになっているだけの悲惨な旅に右往左往する。
三年連続金メダリストの男は苦労もしないでいろんなものが手に入ってしまう自分の現実に、なにか手応えのなさすら感じている。
手応えもないまま、社長から「こっそり使え」と八千万円もの金を預けられている。
彼の不条理な悩みは深まるばかりだ。
その時、不気味な宿の主人に彼らは監禁されていることが明らかになる。
トイレに行ったら猟銃で「部屋に戻れ」と脅されたのだ。不条理な悩みは現実的な危機の中でさらに迷走する……

2004年3月 リージョナルシアターシリーズ「国道、書類。風呂桶。」のうちの一作品、45分、男1女2

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●「宇宙の旅、セミが鳴いて 」

  近未来、宇宙船の中。任務を終えて地球に帰還する途中、母国日本ではクーデターが勃発する。
共産主義政権ができたというのだ。
帰る? 帰らない? 帰れない? 混乱するクルーたち。
共産主義政権が資本主義の申し子のようなこのエリート集団を受け入れてくれるか、議論が始まる。
閉塞された空間での人間関係のもつれは一気にそこで爆発するようだ。極限の状況の中でクルーたちは、初めて生と死の意味、自分たちの生の意義を見つめなおし、何かを見つけることになる。

2003年10月 京都ビエンナーレ演劇公演 文化庁演劇大賞受賞作品、90分、男5女6あるいは男5女5
※ご注文の際はどちらの登場人数のバージョンをご希望か明記してください。
【こちらの戯曲は文庫本としても出版されています。 こちら

 
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●「海猫・雪・サボテン 」

市営の植物園に池がある。そのほとりのあづまや。
親の期待に押しつぶされそうになりながらも個展を開くためにキャンバスを立てる絵描きの卵。
ちっともはかどらない彼の作業の横で恋心を隠している画学生の女。
家に戻ってこない夫の浮気相手を探す若妻。
相手はあづまや横の売店の売り子だった。
それぞれが心の迷いを映し出す池の面に、季節外れの雪が降った気がした。
池にはいるはずのない海猫の声が響き、温室では何十年かに一度しか咲かないサボテンが花をつける。
人は時々奇跡を見る。
こんなささやかな植物園にもたくさんの人の悲しみは息づいているのだ。
それはしかたないことだ。

2001年3月 劇団八時半公演70分、男1女3
      (原作 劇団八時半・脚色 鈴江俊郎)   

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●「うれしい朝を木の下で 」

過疎の村に移住してきた都会育ちの若い男女。
会社勤めの退屈と不合理に安易に反発しただけの男なのに、由美は勘違いして追っかけてきてしまったのだ。
どこにいても自分が自分でいられると感じられずに苦しんでいた由美。
目の前で鮮やかに退職してみせた男を同じ心の傾きの持ち主だと勘違いしたのだ。
けれどここでも挫折したらいよいよ行き場がない、と由美は自分を追い詰める。
由美は頼りない男の農業経営を支えきれないでいる。
苦しい暮らしにつけこんで肉体を弄ぼうとする地元の郵便局長。
その苦しい暮らしを見舞いに来たまま都会に帰ろうとしない姉。
一人一人がうれしい朝を望んでいる。
破綻に向かいつつ彼らはもがく。
希望は土にも山にも雲にもない。
人の心にしかない、と彼らは知っているだけに容易なことではないのだ。。

2001年11月 劇団八時半公演、100分、男2女2      …テアトロ2002年2月号掲載

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●「王様は白く思想する」

ギタリストの卵伊東は恋人と同棲している。
彼はこのところギターが弾けないでいる。
長年組んでいたバンドメンバーが数カ月前に全員事故死したのだ。
演奏への動機付けそのものも失ったような伊東。
死者たちはそれでもからかうように時折部屋に現れ、
生前と変わらないにぎやかさで議論する。
伊東はその時間をこよなく愛するようになっている。
恋人は焦っている。
立ち直れないでいる伊東を憎む気持ちはほとんど嫉妬に近い。
人は一人一人王様で、ささやかな楽園を望むのに白い霧の中を進むような感触しか得られないでいる。
王様は手応えをつかめるのだろうか。
ささやかな期待をこめて、伊東は今日もギターに向かう。
明日も、明後日も、そうやってもがくのは希望のためだ。。。

1999年4月 文学座アトリエ公演、100分、男4女2
      …雑誌「せりふの時代」1999年春号掲載

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●「大きな青の音 」

会社の同僚が三人で一つ、部屋を借りた。
目的を持たない部屋だ。
一人になるための部屋。
自分の部屋で一人になるのと、皆で借りている部屋で一人になるのとは意味が違うから、ということで始めた奇妙な遊びだ。
だが、昔詩人を目指していたという江村は飽きてしまった。新しい仲間を引き入れようとしている。
そして、自分の詩集をここで一緒に作る作業を始めよう、と提案した。
つながりたがっている一方でひとりでもいたがるこの不自然なつながりを変えていかないときっと自分がだめになる、と始めたのだ。
均衡が保たれていた三人の間に波紋が広がる。
皆の孤独に青の音が響くようだ。。。。

1999年1月 劇団八時半公演、100分、男2女2

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●「おつかれ山さん 」

山口は高校教師。クラス担任、柔道部と演劇部のかけもち顧問、増える雑用に忙殺され、悲鳴をあげる日常。
生きがいだった趣味の劇団活動も休団を余儀なくされてしまう。
妻子とともに過ごす時間がとれずに妻のストレスは高まっており、
家庭内は緊張状態が続いている。
あまりの肉体的な負担に考えることも限定されていく。
世界は自分を追い詰めるために存在しているような気配を感じる。
破局に向かう成り行きに必死に抵抗しても事態はいっこうに好転せず、
山口が望む言葉はひとつしかない。
簡単すぎて笑ってしまうような、でも薄紅色の優しい言葉。
「おつかれ、山さん」。

2002年3月 (原作 桑本雅生・脚色 鈴江俊郎)
シアターラボ2001 80分、男4女10

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●「お月さまのために 」

中道はゆみという恋人がいながら新たに女性とつきあってしまった。
反省した中道はその女性と別れ、
一人自転車で旅に出て頭を冷やそうと意気込んだら旅先で悲しくなってしまった。
辛抱できなくなって帰ってきてしまった。
どうしてだろう、ふってしまった女性ばかり思い出す。
友達の下宿に転がり込んで泣く。
一方ゆみは姉にマンションに転がり込まれて困っている。
OLの姉は退職してオーストラリアに行く、と言って両親とケンカしてきたのだ。
彼氏から求婚されたのに喜べない自分を持て余した揚げ句の奇行だ。
姉の所属する「イメージで飛ぼうバンジージャンプの会」も押しかけてくる。
若者たちは大変だ。
皆が月を見上げてハッピーな日の来ることを祈っている。
お月さまは眺めているばかりなのに。

1996年8月  C.T.T.公演、80分、男4女6
      …戯曲集「はたらく、風」(八時半通信編集部)掲載

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●「おとこたちのそこそこのこととここのこと 」

廃部が決まった社会人野球のクラブハウス。
取り壊しの決まったロッカールームに選手たちが片付け物をしに来る。
彼らは次に行くチームもない。
夢をあきらめ、平凡なサラリーマンになるのだ。
プロになりたかった。
プロになった同期のあいつはきらめいている。
でも俺はもう終わるんだ。
……そこそこがんばったのは間違いない負け組おとこたちの 胸の中。ここのこと。
離れて見るとこっけいな人間模様です。
近づいて見たらそこには……

2006年5月 寿団公演 萬スタジオにて
90分 男8

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●「顔を見ないと忘れる 」

監獄の面会室。会いにきた妻に夫は無理難題のお願いをくりだします。
妻はどうするのでしょう。
どこまでつきあうのでしょう。
私はここにいていいのか?ここに来ていいのか?
……ドラマは不思議に滑稽な味わいで展開されていきます。


2007年6月 演劇ユニット昼ノ月公演、90分、男1女1

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●「書留へ ピアノより 」

理科室の裏でキッスした。
それからずっとユキエは待っている。ヤスシとのキッスを。
郵便局でアルバイトする高校生・ヤスシ。
そこには喫茶店のウエイトレスに欲情し、隣の女子高の制服に欲情する友がいる。
書留を配達した家からピアノの音が聞こえていた。
ヤスシはピアノの音にも欲情してしまった。
自己嫌悪と、些細なことに救われてしまう自分の小ささと。
全てを知っているかのようにユキエは今日も理科室の裏で待っている。

1993年12月 スペースゼロプロデュース公演、100分、男8女9
       …八時半通信3号掲載載

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●「風と黙ってすわってて 」

事業を起こしては失敗し夜逃げし、を繰り返す兄がいつものように妹のマンションに転がり込んでいる。
妹はいつもなにも言わないで受け容れる。
そこへ妹の友・山形が恋愛相談に来る。
変人で嫌われ者の山形との噛みあわない会話にいちばん困っているのは実は当の本人・山形なのかもしれない。
激高した山形の残していった罵声は妹の心を傷つけた。
妹は幼い頃から兄を慕って慕って、それは人の手触りを確認できない妹の不安の裏返しとも言えるのだ。
兄は去ろうとする。
あえて卒業するために。
卒業するために人が必要とするのは風なのかもしれない。
黙って座っていてくれる風さえそこにあれば、人は確かめられるのだろう。
人の気配を。

1998年8月 劇団八時半公演、70分、男1女2      …LEAF8号掲載

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●「髪をかきあげる 」

畳の部屋、ガラステーブルの上に恋人が立っている。
馬の真似をしている。
トモヨは恋人を追い返す。
勝手に門限を決めて、一人になる時間を作っているのだ。
そのくせ一人になると「どうして帰るんだバカ」と呟くような孤独な心持ちがやってくる。
そんなトモヨに新しく強烈な恋が訪れた。
職場の先輩。
妻との孤絶に苦しむ先輩はトモヨに問い掛けた。
「心に空洞があるでしょ。」
そして「髪がかきあげられるくらいになったらもっと素敵だなあ」
反発しながらも髪を気にするようになってしまうトモヨ。
彼女の出会う人たちはどうしてこうも淋しいのか。
淋しさに悶えて夜の川をさまよう蛍みたいな現代人たちの心象はトモヨにちっとも希望を与えない。

1995年8月 劇団八時半公演、90分。男4女3
        第40回岸田國士戯曲賞。
        …LEAF1号掲載。
        …戯曲集「髪をかきあげる」(白水社)掲載
  ●同作品の英語版「Fireflies」…「Half A Century Of Japanese Theater1990's」 (紀伊国屋)掲載)
  ●同作品のロシア語版「Конский хвост」…    「СОВРЕМЕННАЯ ЯПОНСКАЯ ДРАМАТУРГИЯ 1(現代日本戯曲集1)」に掲載


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●「彼氏のそこぢから 」

近松門左衛門「冥途の飛脚」にインスピレーションを得て描いた現代人像。

高速道路のパーキングエリア。雪。
三組の悩める人間たちが、スリップ事故のために足止めされたひとときを所在なく過ごす。
だらしない男と三人の女たちが、墓参りに行こうとしている。
男の妻と、恋人、そしてさらに新しくできた恋人。
男はまじめに、三人を愛している、という。
そして悩んでいるという。
銀行員二人は大学時代の先輩後輩関係だ。
二人だけで語り合うための山の家を建てた仲だ。
結婚して先輩は変わった。
遠く宇宙を、歴史を、人間を語る人生を望んでいたのに、子育て、お受験、家族の生活設計、
……今、生活費を補うために穴埋めするために顧客の金に手をつけ、
後輩は自首を勧めるのにそれを受け入れられない。
レストランで働く女性。
彼女にほれて休憩に立ち寄るトラックの運転手。
好意に気づいてもらえないまま、身体を壊してしまった運転手は田舎に帰ることになった。
今日は最後だ。
挨拶に来たのだ。
三組の人間たちは悩んでいる。事
故の処理は間もなく済み、ここから出発できる時間が来ているのに彼らはここから動けない。
動こうとしないのだ。

2005年3月 近松劇場PART19メイシアタープロデュース公演 75分、男4・女4

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●「川底にみどりの魚はいる 」

近未来。
戦争が始まっている。
中島のもとに召集礼状が届いた。
昔反体制活動家だった彼が生きては帰れない激戦の最前線に送られるのは確実だ。
恋人が籍だけでも入れてくれと駄々をこねている。
自分の死後の不幸を思うと受け入れられない中島。
女心をくんでやれと説得に来る現役活動家の島之内だって実のところ中島の死を悲しむ女性の一人だ。
死出の旅立ちを直前に控えた数日間は幸せの気配すら漂う穏やかな日々だ。
恋人たちが淋しく眺める川の流れ。
その川底には目の覚めるような緑色の魚がいた、ような気がした。
神様が見せてくれた奇跡だったのかもしれない。

1998年6月 劇団八時半公演、90分、男1女2      …LEAF7号掲載

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●「完璧な冬の日 」

 無駄な公共事業。
その典型である空港工事に反対する一軒の家。
空港に接続する道路予定地に最後まで立てこもる三人の男女の切ない悲喜こもごもを描く。
政党関係者、有志などで始まった運動だったが、切り崩し、脱落、そういう動きが相次ぎ、現在残っているのはたった三人なのだ。
 多数の横暴は少数を押しつぶす。
人権擁護を標榜する政治の動きは意外にもこの社会の中でも人権の蹂躙に鈍感だ。
男女は不器用に意志を周囲に伝えようとするのだが、もちろんうまくいかない。
工事は始まろうとする。
彼らの有様はただ運動の回収の仕方が不器用なだけではない。
恋人を作れない、結婚願望の強い三人なのにうまくことを運べない悩みは運動自体の不具合とあいまって人生自体を不具合に巻き込んでいくようだ。

2006年2月 精華小劇場 (精華演劇祭vol.3参加)
     3月 こまばアゴラ劇場
90分 男2・女1

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●「牛乳で夜を染めたい 」

舞台は定時制高校の夜の教室。
ここに来た動機や事情はさまざまだが、多くの生徒はなにか心に屈託を抱えている。
書道部を全国一にしようとしている教師は教室でも若者たちの尊敬を集めている。
この学校に出会えて救われた、という生徒が誕生日になにかプレゼントしよう、とクラスで討論を始める。
定時制特有の感謝のパターンが恥ずかしい、と拒む生徒。
恥ずかしがること自体が定時制を引け目に感じてるってことだ、誇りを持て、と反論する生徒。
不登校による学業不振から定時制に入学してきた三人組は、やはり今でも学校生活になじめるかどうかのぎりぎりでそれどころではない。
中学時代に不良と呼ばれ、あらゆる暴力沙汰をやりつくしてきた男子生徒。
今は妻子を養いつつ通っている二十三歳の兄貴肌の彼は、生活苦のためにここに来た女生徒が、バイト先の店長と不倫のあげく妊娠してしまったことに気づいてしまい、相談に乗っている。
皆、プレゼントどころではないのだ。
一時間目が終わるともう夜だ。
長めの休憩時間、あわててパンをほおばるその教室は、それぞれの屈託をただありのままに受け入れてくれる。
いつものどにパンをつめて噴出してしまう牛乳。
白く染められてしまう机、床。
夜もまるごと染めんばかりの勢いの彼らの大慌ての青春模様を、繊細なタッチで描く。
彼らはささやかにでも感謝の気持ちを表現できるのか?
達成目標も繊細なのだ。

2005年12月 伊丹アイホール演劇ファクトリーのための書き下ろし作品。
         80分、男3女5 あるいは 男2女6

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●「区切られた四角い直球 」

高校生テルユキはある日学校をサボって部屋にこもることにした。
特に目的もなく。
普段目にしたことのない母の日常が新鮮だ。
野球部員のテルユキは日々肩が強くなり、
恋人もいて、楽しく青春を謳歌している、
はずなのだが屈託した気分が離れない。
ふりきろうと試みるシャドウピッチングではどうしてもストライクが入らない。
固有の言葉を探すのにどうにも出口が見つけられないでいるのだ。

1988年10月  「区切られた四角い直球」劇団八時半公演、60分、男6女2
         第4回テアトロ・イン・キャビン戯曲賞。
         …戯曲集「靴のかかとの月」(而立書房)掲載
         …雑誌「新劇」1989年8月号掲載
 同作品増補版 …八時半通信5号掲載、90分、男6女2

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●「靴のかかとの月 」

昭和天皇の戦争責任を糾弾するモノローグから始まる問題作。
小さな食堂を父と娘は営んでいる。
戦争は日々激しくなる。
食堂の常連客の学生・神山は娘に恋をしているのに、告白もできないで志願して出征してしまった。
手紙の中でも告白できない神山。
彼の軍隊生活の報告は切ない。
「靴で殴られると目から火が出ます。星が出て、時にはお月さまが出ます。そしてなにより涙が出ます。」

1989年3月  劇団その1公演、90分、男2女4
         …戯曲集「靴のかかとの月」(而立書房)掲載

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●「久保君をのぞくすべてのすみっこ 」

女性漫画家のアトリエ。
若いアシスタントたちは日々忙しく原稿を埋めている。
彼女たちは運動不足。睡眠不足。お菓子を食べる。太る。長時間労働で、男と会う時間がない。
漫画家は二本連載が平行している状態で手いっぱいなのに、さらに三本目の依頼まで引き受けようとしている。
引き受けないと不安に駆られる悲しい状態に陥っているのだ。
「久保君」のために彼女たちは描いている。
「久保君」はそこにはいない架空の読者であり、架空の親友であり、架空の神様なのかもしれない。
彼女たちはそれでも描き続けるのだろうか。
描くことは希望であり、描くことは祈りに近い行為だったはずなのに……

2003年11月劇団八時半上演、80分、男1・女6

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●「くもりぞら 」

ランドセルがころがる畳の部屋。葬儀屋がオニギリをつまみ食いしている。
幼い女の子まゆが死んだのだ。
その葬式の翌日だ。
母違いの兄二人、姉一人が自分の住所に旅立つ直前、幼いまま死んでしまったまゆはなにか楽しいことがあったんだろうか、と語ることもなく思いあっている。
まゆが三番目の母に連れられてやってきた薄曇りの空を思い出す。
今日も薄曇りだ。
まゆのことをたっぷり思い出して送ってやろうと兄姉はまた語らずに祈った。
まゆは見届けて家を去る。
語らない。
曇り空もなにも語らない。

1995年5月 芸術祭典京 公演、20分、男4女2

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●「黒い空とふたりと 」

不登校、学業不振などのために高校中退した子供たちを教える大検専門学習塾に新しい先生がやってきた。
塾の経営は利益優先でないため苦しい。
理想にこだわり今でも引きこもりがちな女性講師を大切にしているリーダーは今にも折れそうな勢いのなさだ。
子供たちも悩み多いが、講師たちも負けず劣らず悩んでいる。
頼りない新入り先生の目にも危なっかしい内情だ。
傷を抱えたもの同士支えあって生きることは可能だろうか。桃
源郷を現代社会の片隅に築くことは可能だろうか。
悩む彼らに、黒い空をひとりきりでなく眺める喜びに満ちる日が来るのだろうか。

1999年11月 劇団八時半公演、100分、男2女3 …LEAF10号掲載

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●「恋人は椅子な人 」

新国立劇場で上演された渡辺えり子演出のコント集のためのコント台本。

恋人との初エッチにうまくもちこめない男が経験豊富な女友達に相談をしている。
女友達の横暴なアドバイスに男は戸惑うばかりなのだ。
役者と稽古の都合で上演されなかった幻の台本。

10分、15分 男1・女1
※ご注文の際にはどちらの上演時間バージョンをご希望か明記して下さい。

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●「零れる果実」

 英子は姿を消した。
英子のいない部屋に恋人、姉、そしてお互いの部屋の区別もなく過ごしていた下宿の仲間が奇妙にひとときの時間を過ごす。
皆が皆、英子のことを考えている。
食べては吐いていた英子。
吐くという行為はなにか陽気な建設的な匂いがする、そう思いたがる奴がいる。
死んではいないと信じたがる奴がいる。
皆が皆「ここにいてもいいんだよ」と許されたい、そういう不思議な気配をこの部屋からもらいたがっている。
部屋はなにも語りはしないのに。

1994年11月 KTカムパニー公演、100分。男4女4
        第2回シアターコクーン戯曲賞。
       …八時半通信7号掲載
       …雑誌「せりふの時代」1996年秋号掲載

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●「これは白い山でなく 」

山の中に立つ食品工場。
その従業員の宿泊施設に、バイトの男女がいる。
山登りに学生時代を費やし、恋人を失った傷心を引きずったまま、山で暮らしたい一心でその工場に婿養子に入ったような男が社長では、経営も順調とは言えない。
バイトの男女もそれぞれが自分のことをうまく処理できないでいて、そのもめ具合、かばいあい具合は滑稽なほどだ。
暖冬でちっとも白くならない山。
皆が困りきって見上げる山は永久に白くなりそうにない予感すらする。
そんな冬。若者たちはもがき、そしてきっと希望の種を拾うことはできるはずだ。

2001年1月 近畿大学演劇専攻9期生卒業公演、100分、男5女7    …LEAF12号掲載

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●「 魚たちのために」

四十男の独身サラリーマン、河野には胸の大きい若い恋人がいる。
彼女は魅力的で、全身を傾けて愛を語りかけてくる。
なのに河野はうつろだ。
彼は毎夜、公園を走っている。
巨大な公園に巨大な池があってそこで彼は魚の気配を感じながら考える。
魚たちは楽しいのだろうか。
学生時代陸上選手だった彼を再びマラソンに誘い込んだ先輩はぽっくり死んでしまった。
その先輩のことを身近に感じている自分のことを危ういと自覚している河野。
子だくさんの同級生がいる。
卵を産み落としたら命尽きるシャケのように死にたい、と陽気に笑っていたその女が、突然訪ねてきた。
恐い、と言う。もう子供を産めない年になって、不安になったのだと言う。
もう死ぬタイミングだ、と意気投合した二人は心中の旅に出る。
シャケのように死ぬのは幸せなことなのか。
生きることの不条理を確かめたくて出掛けた電車は陽気な騒音すらたてて海に向かっていく。

2001年5月 NHK-FMシアターラジオドラマ、55分、男3女2      …未掲載

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●「 桜井 」

PKO(平和維持活動)の大義名分で海外派兵を策動する日本政府に反対する若き活動家・桜井。
職場集会には弁当目当ての出席者しかいない。恋人はいるが活動で忙しい桜井に放置され、別れを予感している。
運動に疲れた夜に彼に話しかけてくるのは幻想の中の孤児だ。
天皇の軍隊に母を虐殺された中国の少年が心に住んでいる。
誠実に生きようとする桜井の姿はあわれにおかしい。

1993年2月  劇団八時半・創造集団アノニム合同公演、、100分、男6女4 あるいは男4女2
         KYOTO演劇フェスティバル大賞・脚本賞受賞
       …八時半通信2号掲載

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●「さくらみたいな恋のこと 」

お見合いパーティにサクラを派遣するカンパニーの事務所。
ただしここは単に営利が目的ではない。
もともと真面目に出会いを求めていたパーティの常連の女性たちで作ったサークルだ。
皆が出会いを獲得し、恋愛を獲得し、きちんと卒業することをめざしている。
なのにここに集う女性たちは皆が皆それぞれの事情で恋愛に踏み込めない。
自分たちの同性愛を認められずにいるカップル。
お互いから離れることが辛い姉妹。
女らしい体形であること、そういうことの全てを認められないでいる女性。
結婚を欺瞞だとする男に恋をして、追い付こうとしてあえて第二第三の不倫相手を求める人妻。
恋は彼女達にとって簡単ではない。
そして人にとってそもそも恋というのは簡単ではない。生
きることそのものへの望みをつなぎたくて今日も彼女達はお化粧してサクラに出掛けるのだ。

2002年1月 近畿大学演劇専攻10期生卒業公演、110分、男0女9  

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●「山脈をのぼるきもち 」

ギャンブルで借金を膨らませてしまった旧友が男を訪ねてくる。
逃走資金を貸してくれと言うのだ。
貸したくない男。そ
こへ旧友の恋人までやってくる。
連れて逃げてくれと言う。
恋とは理性では割り切れない情熱で、どう転んでも不合理な成り行きは予想できるのにそれを否定する気になれないという。
男はわからなくはないと感じる。
男は昔その女のことが好きだったのだ。
心の中にある割り切れない情熱に手を焼くのは一人じゃない。
けれどその情熱を信じたい、
とも思うのだ。
旧友は翌朝、一人で逃げた。
残された二人は昔三人で行った信州の高原を思い出す。
山脈は遠い。
けれど歩いているうちにそれは近づかないとも限らない。
登れないとも限らないのだ。

1997年10月 劇団八時半公演、70分、男2女1      …八時半通信10号掲載

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●「純喫茶マツモト〜ジン派 あの雲までもうちょっと篇 」

小さな喫茶店に集う若者たちの悲喜こもごもをコント仕立てで描く。
開店して十年の純喫茶マツモト。
開店当時の苦労の甲斐あってか、店の経営はすっかり順調になったようだ。
一時期どんな手を使っても経営難だったマスターは開き直って自分の個人的な趣味をこの空間に持ち込んでしまったらこれがヒット。
いまや埴輪を語り合うならあのお店、とその手の趣味の人のメッカになってしまった。
マスターは今日も不在。
新しい遺跡の見学会に常連さんと出かけたのだ。
マスターの娘もすっかり大きくなった。
幼い頃から店を二代目に継がせたがる父から逃れたい、とあえぐ娘はなんとか仲間と別の店を出そうと相談している。
近所の大学生には人気のないスポットだが、マイナー演劇部の四年生にはいつもの打ち合わせ場所。卒業公演を前に悩んでいる。
笑顔の作れない健康食品営業マンたちは今日も笑顔の稽古中。
会社の登社拒否になってしまったお隣のご主人、奥さんと息抜きはこの場所くらいしかない。
マイナーな香り高いマツモト、しかしそろそろ変革のときを迎えている予感がする。

2004年9月 アイホール演劇ファクトリー第8回生公演 150分、男2・女8

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●「純喫茶マツモト〜ラム派 燃えろ!全力疾走篇」

小さな喫茶店に集う若者たちの悲喜こもごもをコント仕立てで描く。
開店して一年の純喫茶マツモト。
ビルの二階の一角を借りて店を始めたマスターは経営を軌道に乗せるために四苦八苦している。
バイトのお姉さんたちもそのオーナーの熱にほだされて、一生懸命店内の内装を半月ごとに総とっかえしたり、その労力も空回り気味です。
店におしぼりを納入する業者の人も一緒に作戦会議に取り組んでいる。
ビルの大家の兄弟たちもこの店に不穏な揉め事を持ち込んだりして……
よちよち歩きの喫茶店に世間は容赦なくプレッシャーをかけてくる。
危うし純喫茶マツモト。そ
のプレッシャーはここに集う若者たちの気持ちをさらに不安定にさせるようだ。

2004年9月 アイホール演劇ファクトリー第8回生公演 105分 男3・女6

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●「素足の日記 」

父母の不仲にいまだに子供のように心痛める兄が妹・忍のマンションに泣きに来る。
兄は女遊びの激しい父を嫌悪しながらも自分も淋しさのあまり同じようなだらしない行動を繰り返している、困った男なのだ。
複雑な状況に立ち往生してしている兄。
その心をくみとってしまう心優しい忍に甘えているのだ。
忍に甘えに来るのは兄だけではない。
人付き合いが下手で会社を退職しようとする同僚の女、
それを踏みとどまらせようと女性の自立を説く先輩女性社員、
忍を大切にしようとするあまり手も触れようとしない恋人。
満たされない心の行き場を求めて、人は素足になって散歩してみたりする。
素足に感じる世界の感触は時々痛すぎるけれど、
希望はかすかにそこにある気がするのだ。

2000年10月 劇団八時半公演、90分、男2女3  …LEAF11号掲載

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●「石鹸心中 」

病院の入院患者がくつろぐロビー。こぎれいに手入れされた中庭が見える。
閉鎖された空間、一見快適な空間、けれど簡単には抜け出すことのできない空間。
宇宙の遠い星と交信している、と言いはる少女が入院している。
彼女にはもうすぐその星からお迎えが来というのだ。
見舞いに来る弟と別れるのがつらくて、彼女は泣いている。
弟は途方にくれて、……
何人かの患者、看護師たちは視界の真ん中に雲のようなものが現れ、見えにくい日も増えてきた。
この不安な世界の終わりを恐怖する漠然とした気分が、皆から視力を奪うのかもしれない。
世界は終わるのだろうか。
宇宙からお迎えは来るのだろうか。
ちょっと歪んだ気配が支配する人間関係が深刻すぎて笑えるほどだ。

東京・大阪公演では4場構成、登場人物「草笛 きく」は饒舌なホステス、という設定で上演。
愛知公演では5場構成、登場人物「草笛 理子」は口をきかない女子高校生、という設定で上演しました。

2004年11月,2005年1月,6月 劇団八時半公演、80分、男2・女4

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●「そこにあるということ 」

中山は二十八才。
同時に三人の女性を妊娠させてしまった。
女たちは中山の部屋に押し掛け、詰め寄る。
三人三様の孤独がいとおしかった、としか言いようがない。
うまく説明できない中山。
食堂で焼きナス定食を楽しみにしていると、突然泣けてきて困ることがある。
楽しみにしている自分のことを見ちゃったんだ。
見ちゃったらお終いのような気がするんだ。
そこにはなにもないんだきっと。
呟くばかりの中山を女たちは見捨てられるのか。女たちもまた呟くのだろう。
そこにはなにもない、と。

1996年2月  劇団八時半公演、男1女5、60分
         KYOTO演劇フェスティバル大賞 …LEAF2号掲載
●同作品の増補版  80分、男1女5

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●「ちぐはぐ」

  とある高校の演劇部の部室。そこには夜な夜な悩める男女が出入りする。
自分の女癖の悪さを治そうとしても治らない演劇部の部長。
彼に翻弄される二人の女子は克服させようと躍起だ。
幼い頃のトラウマのために女子に触れると飛び跳ねてしまう癖がついてしまった男。
その姉はなんとかしてその癖を直してやろうと躍起だ。
地味な服ばかり着ている女の子が夜忍び込んで警備員さんに見つかった。
女の子はかわいいカラフルな衣装にあこがれた、というのだ。
救いを求めて躍動する彼らがコミカルに、解答を求めてゆく物語。

2003年12月 近畿大学文芸学部演劇芸能専攻15期生 一年生演劇作品実習公演、90分、男3女4

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●「てのひらのこびと 」

新学期の始まる春。
紙漉きで有名なとある街の旅館に、高校の英語教師、田之上有紀とそのクラスの男子生徒、唐崎三平がころがりこむ。
道ならぬ恋に陥ってしまった二人は、高校で別れを誓わされるはずだったその日、逃避行に出たのだった。
新しい場所でようやくお互いを見つめ始める二人。
お互いに欠けていた言葉を見つめ、vそしててのひらでつぶさないようにしていたこびとを見つめ……

2004年4月 新国立劇場上演、90分、男2女1

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●「天にのぼりたいとふとおもい 」

幽霊が出た。35歳のおっさんの幽霊だ。昔死んだ僕の友達だという。
覚えてない。こんなおっさんの知り合いはいない。
彼は11歳のときに死んでから、僕と一緒に歳を重ねてきたのだという。
じっと見てた。僕のことを。知らなかった。じゃいまさらどうしてそれを言いに来たの?
彼はわかってほしい、という。わかりあいたいのだ、という。
僕と。彼の死んだ事情のことを。
いや困った。まことに困った。
そんな夜。幽霊のささやきはどうにも笑えちゃうくらいに切ない。

2008年3月 「火曜日のシュウイチ」坂口修一氏の一人芝居への書き下ろし、30分、男1女0

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●「トマトと、 」

喫茶店。OLが恋人を待っている。
手のひらにもてあましてしまうトマトの感触。
頼りなく、しかし確実にいとおしくそこにトマトはある。
ある感じがする。恋人は画家の卵。
将来の生計のあてもなく夢ばかり食べて生きている男との間に子供ができたのだ。
意味もなく生みたい、と願うOL。
戸惑う画家の卵。
結論の出ない会話の果てに、二人が発見するのは確実なトマトの感触なのかもしれない。
それはきっと希望の匂いがする。

1996年8月  麒麟同盟週間公演、70分、男2女1あるいは男1女2…LEAF4号掲載

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●「ともだちが来た 」

夏。蒸し焼きにされそうな畳の上で男二人がただじゃれあうような会話を楽しんでいる。
大学に入ったばかりの夏休みの里帰り。
久しぶりに会う旧友。
剣道部の友はしかし水も飲んでくれない。
喉は渇くはずなのに。最期は水の中だったから、渇かないとでも言うのだろうか。
架空の竹刀でする試合、死んだ友はやはり最後まで勝てなかった。
「俺のこと忘れないでいてほしいんだよ。」
水も飲まないで彼は消えたのだ。

1994年8月 二人の桟敷席公演、70分。男2女0
        第2回OMS戯曲賞大賞。
…八時半通信6号掲載
…OMS戯曲賞戯曲集vol.2掲載

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●「なすの庭に、夏。 」

夏。蝉の声がうるさいほどだ。庭に大きな木が一本。
老女がその下でうたた寝をしている。
彼女が孫娘にも語って聞かせようとしない心の慰めは、遠い戦争中の記憶だった。
少女だった昔、彼女はお屋敷の女中をしていた。
そして、悲しい恋をして……

1987年6月  関西芸術座公演、90分、男8女7 あるいは男7女8 …戯曲集「靴のかかとの月」(而立書房)掲載

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●「棗の実」

とある田舎町の公民館。
その集落の青年団が、幼馴染の四人で手芸作品の展示会の準備を進めている。
というのは表向きで、実は夜な夜な悩みの相談をしているのだ。
尻尾が生えてきてしまった。
ある者はカミングアウトして堂々と生きようと言い、
ある者はマスコミの餌食にされて差別の中で生きるのは怖いと言い、
ある者は痛みをこらえて自分で切り落としてみたり、
それでも尻尾は切れば切るほど太く育つようで、死を考える者も出てきた。
……尻尾があるから苦しいのか、自分たちの存在自体が苦しいものなのか。
若者たちは悩み、そして、悩み、希望を模索する。

2003年6月 劇団八時半公演、110分、男1女7

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●「七分の一の秘訣 」

美恵は男にふられた。ガス自殺しようとした。
死ねなかった。
何がどうしたのか、自分が悪かったのか、もう判断もつかない。
男は完全な説明をしてくれた。
でも私がほしいのは説明じゃなかったのに。
慰めあうような傷つけあうような下宿の隣人がいて、その人も彼女にふられたみたいだった。
ふられた者同士で話しても、話しても、結局はなにもならない。
なにもならないのはわかっているのに、私は話したいのだ。
心の七分の一だけでしか人は泣けない、という。
七分の六ではただぼんやりと自分を眺めたりするだけだ、という。
本当にそうなのか、私は自分を見つめてみる。
七分の一泣きながら、六で見つめている。
今日も。明日も。

1996年6月 劇団八時半公演、60分、男3女2  …LEAF3号掲載

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●「にちにちのともににちにちのたよりを 」

平和憲法第九条を絶対に守ろうとする人たちがいる。
既成政党の運動はだめだ、
はじめから「闘ったけれど憲法は変わった、
けれどよくがんばったから満足だ」と予定している様子だと彼らは考えた。
だから脱退してグループを作ったのだ。
しかし、どうしたら実際守れるのか?
過激な戦術だと逆効果だ、しかし地道な運動は手ごたえがない。
黄色い服着るか?街頭で芸を見せるか?
……彼らは日々いたずらに会議をくりかえすばかりだ。
憲法改悪が迫る〇七年夏、
問題意識の持ち主たちは泣き、笑う。

2007年11月 劇団百年イラチカ公演、60分、男2女3 

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●「はたらく、風 」

労働運動の集会に通う活動家・山崎。
活動家仲間が彼を励ます。
職場の先輩に白けられてしまうチラシ。
集会で歌わされる時代遅れな歌。当局は彼を出世させて運動から離脱させようとはたらきかけてくる。
彼を慕う活動家仲間の女だっているのに心の救いにはならないのだ。
風が吹く。
複雑な気持ちと裏腹に充実も送ってよこすような風だ。
ひとつ間違えば心引き裂かれそうな青春がここにある。

1991年11月 」HI-HO2公演、100分、男7女3
       …戯曲集「はたらく、風」(八時半通信編集部)掲載
       …雑誌「しんげき」1992年2月号掲載

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●「火花みたいに 」

  急行の停車する駅から少し離れたところにある、
長年のフリーター暮らしに疲れた女性が一念発起してリーダーとなって開業したばかりの弁当屋。
立地条件は商売に向いているとは言えず、なにか明確な売り物が必要だ。
無農薬の自然食品ばかり使う作戦、
変化に満ちたメニュー、
さまざまな特色ある食材、
いろんな工夫を凝らそうとするがどれもこれもうまくはいかない。
さまざまな事情でフリーター暮らしに疲れた若者たちが集まって働いている。
リーダーの娘は牢獄みたいな女子高を中退して頼りない母のアシスタントとして働いている。
バンドで有名になりたいという夢が破れて目標のない暮らしをしている女。
優秀なサッカー選手でありながら大学のスポーツ推薦で入学した選手とのレベルの差を見せつけられ退部した男。
そんな彼を中学時代憧れて、銀行を退職し、彼のいる弁当屋にやってきた女。
さまざまな仕事を経てきたがどの仕事も途中で続かなくなって不安に襲われて動けなくなってしまう姉。
姉が回復するまでそばにいないではいられない、とともに働く妹。
リーダーはそこにいる不安定な若者に、そして自分に言い聞かせるように働くほかないのだ。
自分であることの確認さえできれば。
ささやかな自負さえもてれば。
大きな夢を持たないと支えられなくなっている自分たち、
そしてかなえられない大きな夢の前で挫折感をかみしめないでは暮らせない自分たち。そんなことをなんとか克服したい。
経営は苦しく、商売のために不誠実な作戦も潔しとはできず、
彼女たちの店は追い詰められていくばかりだ。
しかし、心の弱った現在の社会にささやかな心の支えは生まれるだろう。
彼女たちはきっとあきらめはしない。
挫折を乗り越えた再生の物語を彼女たちは紡いでいくはずだ。
 心弱い若者たちのもてあましてしまうような焦りやこわばりのありさまを微細に、
こっけいに描きだす。

2002年10月 劇団八時半公演、90分、男1女6

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●「蛇の恋とわたしと 」

 自殺願望を口にする中年男を恋人に持つ若い女性ゆう子は日々本心を彼にぶつけることができずに鬱々としている。
ある日留守番電話に間違って少女の声が入ってくる。
「私、蛇を飼ってます。水槽から出してあげたい。だけど逃げられそうで怖いのです」
ゆう子の心の中にとぐろを巻く本心はいつしか蛇のような存在感をもち始めた。
赤い目で彼女を見つめてくるようだ。
 図書館司書として働くゆう子を口説きにかかる陽気な男、
北島のとの間でゆれる気持ちもそこにはあって、
ゆう子の日常はさらに混乱するのだ。

NHK−FMシアターのために書き下ろしたラジオドラマのシナリオ。
50分 男2、女3

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●「頬を赤くして 」

高校陸上部のOB会を企画する四人。
OB会を行う予定もないのに実行委員会ばかり繰り返す彼らは今日もいつもの喫茶店の二階で定例会議だ。
ありありと生きている感じがしない連中だけがついつい残って、
せめてOB会では懐かしい感情を味わいたい、
頬を赤くして興奮したい、
と祈るように集っているのだ。
けれど実際にOB会を開催するのも恐い。
うつろな感じだけが残るような挫折を味わいたくない。
だから実行委員会ばかり繰り返してしまう彼ら。
いろんな方策を議論しあっても答えは見えてこない。
彼らに希望はあるのだろうか。
そのもがき具合は現代社会のもがき具合そのままの気配がする。

2000年5月 劇団八時半公演、100分、男2女4  …未掲載

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●「間際には、 」

若い男が死期の迫った病気で入院している。
お見舞いに来た男友達二人はどうしてやったらいいのか、わからないで困っている。
死ぬまでになにがしたいのか、二人がそれぞれ提案する。
恋人を作ろう。
天皇を襲おう。
だっておまえ天皇制はだめだ、って言ってたじゃないか。
……そんなことがなにかの慰めになるのだろうか。
彼らのやりとりはお互いの存在を惜しみ、
もがいても得られないハッピーエンドを求めてもがくばかりなのだ。

20分、男3女0

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●「まじめにともだちをかんがえる会の短い歴史」

 愛国心教育、共謀罪…いま政治は不穏だ。
君が代を文化祭の式典で歌わない、
と決めた女性教師は周囲に大迷惑をかけている。
職場のともだちは説得にやってきた。でも用事はそれだけではない。
その四人の女たちがまんまと結婚詐欺にひっかかったのだ。
心まで盗み取られた女たちの人間模様は切なく滑稽だ。
お金だけではなく心まで盗み取るからこの手の詐欺はあぶなっかしい。
詐欺にひっかかったと思いたくない恋心と、恋心なんかあるからくるしむのだと色のない生活を選ぼうとするともだちと、ともだちから遠いところにいきたがらない私の靴下。
もらった腕時計。
一緒に買ったストラップ。
まじめに考えれば考えるほど、わたしとせかいとおとといの空のいろ、
その関係はなんだか根っこからゆらいでくるようだ。
君が代、
右傾化した社会に押しつぶされそうな心の問題はますますここにいる私たちをゆらゆらさせてしまうのだ。

2006年10月 上品芸術演劇団により上演  85分、男1・女4

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●「待つ 」

狼なら、独りぼっちで待つのです。
OL・マキは新興宗教の書に救いを求めて得られず俳句をひねって夜の街を眺めて笑うような孤独な女だ
。婚期を逃しかけている先輩OL、
誰彼なくプロポーズする不器用な係長、
妻子がいるのにマキに恋する同僚の男、
全てが破綻に向かっていく成り行きの中、
かすかな救いはやっぱり人の中にある、
と意地になって祈りたいのだ。
マキは、人だから。

1995年2月  劇団八時半公演、60分。男3女3
         KYOTO演劇フェスティバル大賞・脚本賞。
…八時半通信8号掲載

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●「みかん 」

国鉄清算事業団闘争に連帯する京都働く者の会による労働運動の集会のための劇。
中曽根首相のもと進められた国鉄の分割民営化の真の目的のひとつは、
国内最強の労組・国労の解体、弱体化だった。
憲法違反の団結権侵害、不当労働行為による職場破壊はその後のリストラ合理化のモデルとなった。
不当解雇に抗議する一〇四七名の組合員の苦悩と、闘いの懸命な姿。
現在は新たな戦前だ、という問題意識のもと描かれる、
現代史のひとこま。

20分、男4・女4

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●「ミジャの伯父さんたち」

天皇の軍隊に従軍慰安婦として酷使された東南アジアの女性たち。
少なくない人たちが子供の生めない身体になり、それでも名乗りすらあげられず老齢化している。
ここは韓国。
彼女に子供がいたら、三人男の子だったに違いない。
…旅館に兄弟三人が久しぶりに集まった。
三男の米国転勤を祝う会だ。
それを機に母の土地の相続配分を決着させようという会議だ。
一方で二男は長男の娘ミジャと交際しているらしい。
紛糾する会議。
しかし結局のところ皆が母を引き取りたがって衝突する。
存在しない彼らのもめごとをよそに母の一人語りは淡々と続く。

1993年7月   劇団八時半公演、60分、男3女1 … 八時半通信1号掲載

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●「湖のまるい星 」

 とある湖のほとり。
この湖に古くから残る美しい娘の身投げ伝説も手伝い、神秘的な雰囲気が一帯を包んでいた。
自殺志願者がやって来ては湖に吸い込まれるように消えてゆくという噂もある。
ここでは年に一度、精霊の送り火という山焼きの行事が行われる。
イベントを目前に控え、慌しくなってきたある日。
食品メーカーを脱サラした田桜が経営するペンション「フォルクスハウス」にも何組かの客が宿泊していた。
大学剣道部4人組、作家と女性編集者、母娘、兄妹・・・。
しかしどの客も何かしらの事情を抱えている風であり、
送り火を前に良からぬ問題が起こるのではと、田桜は戦々恐々としている。
そこへ舞い込んだ送り火中止の噂。
もう明日だっていうのに今更中止!? 
やがて明らかになるそれぞれの苦悩。
現実への苛立ちは頂点に!
 果たして希望の朝はやってくるのか。

2006年1月26日(木)〜2月5日(日) 紀伊國屋サザンシアターにて文学座により上演。演出:藤原新平氏
100分 男7・女8

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●「緑の風にチュウしたい 」

憧れの彼氏と結婚を間近に控えた美樹の心は晴れない。
マリッジブルーと言えばそれまでかもしれないが、
事人間の父の横で人生を送って若くして死んだ母のことが幸せそうだったとは思えないのだ。
今さらのように父に対して沸き上がる憎しみ。
妹は妹で美樹に嫉妬する。
父の心が全て美樹に向かっているのがわかるからだ。
父の当たり前の愛。
妹の当たり前の思い。
ひとり取り残された気分の美樹は式の当日、思いがけなく泣かされた。
父の演説は見事で、人生の退屈もいいものかもしれない、そう思えた。
緑の風は皆に吹く。
風にチュウしたい。
そう思えた自分が嬉しい。

1999年4月 「緑の風にチュウしたい」NHK-FMシアターラジオドラマ、55分、男2女3

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●「みどりの星の落ちるさき 」

プロ野球チームの遠征先のホテル、そのロビー。
華やかな活躍の陰で選手たちはごくごく個人的な悩みを生きている。
堅実一方の二番打者は歪んだ性の遊びのために自ら傷つき、
ベテラン三塁手は子供の声を聞けないと泣き、
天才首位打者はうつろな手応えのなさに戸惑う。
一軍ベンチに興奮する新人外野手林には驚くばかりの人間の不条理だ。
八百長は日常茶飯事で、むしろやくざの方がまともに見えるほどだ。
人はそれでも遊ぶ。こ
の星が緑を失ったその時でも、人は人を求め、
ボールをこしらえ野球で興奮するはずだ。
林は超えていくだろう。
大人になり、そして人の切なさを知るだろう。

1999年8月 流山児★事務所公演、110分、男16女10  …雑誌「テアトロ」1999年7月号掲載

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●「みんなと雨ふり 」

大阪港倉庫あとに建設された仮設劇場WAでのオムニバス ドラマリーディングのための台本。

高校演劇のOBたちが新しい劇団の旗揚げ公演を前に、劇場の前で迷っている。
使用を申し込むべきか否か。
大学の演劇専攻の無気力学生たちに幻滅した張り切り坊主。
高校時代ちょっとしたスターだった美形の女子はすっぱり足を洗って服飾家になろうとショップに就職してがんばっている。
学生劇団の新人となってしごかれている堅実な男子。
高校最後の大会を禁止されているバイクの事故で棒にふった地味な女子はいやいや来ている。
そもそも演劇ってなんなのか?
われわれが劇団を作るのはいいことなのか?
演劇人なら誰もが通る、劇団発足当時の素朴な希望。
素朴な興奮。
素朴な不安。
悩める若者はいとおしい。

2005年4月 大阪現代演劇祭<仮設劇場>WAオープニング公演 ドラマリーディング「劇場へ!!」
20分、30分 男2・女2
※ご注文際には、どちらの上演時間バージョンをご希望か明記してください

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●「むかしここは沼だった。しろく 」

恐竜の骨は意外と小さい。
小石でしかない。
大型の骨を掘ろうとチームが山にやってきた。
自分の名前をつけたい。
学習雑誌の「ひみつ」シリーズを読んでから夢中だ。
こっつんこっつん。
手の中で割る。
でてくる。でてこない。
その時間がすてきなのか。
子供の心でそこにいる男女は一方では不自由な生活人でもある。
古い時代の生命を見つめることは死を見つめることなのかもしれない。
その不自由こそが「いま」なのかもしれない。

2007年2月 劇団八時半公演、90分、男3女3

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●「約束だけ 」

ヨーロッパのある国に出稼ぎに来た日本人の男女が途方にくれています。
不法滞在がばれそうなのです。
時代は近未来。
少子高齢化が進み、格差社会はその度を増し、
ついに国力の衰えた日本は経済難民を海外に輸出するようになってしまったのです。
憲法が変わってからいくつかの戦争を経て、
国内では人権も蹂躙されます。
去るも地獄、残るも地獄の異国の地。
差別を受けながら過ごす異国の空から故郷を思う男女。
彼らはそれでも生きています。
泣き、笑い、愛しあい、
……国ってなんだ?国を愛するってなんだ?
守れるのだろうか。僕らは。
アノトキ、アノコト、ムスンダ、アノヤクソクヲ。

2007年9月 上品芸術演劇団第2回公演、70分、男1女3

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●「山から吹きおり 」

大学を卒業・就職して一年目の夏、高校時代の旧友が集まった。
野球部の選手だった同級生の命日なのだ。
彼は突然事故で死んだ。
皆心の中で彼の死と自分の生とを比べながら生きている
生きている実感を確かめたくて会話している。
一人の女は若くして母となり、子育てに疲れて赤ちゃんを殺してきたところだった。
疲れて眠る女。
残る三人はこの事態にとまどい、
そして考えることになる。
生きているリアリティー、っていうのはなんだろう。
どこにあるのだろう。
ここにある、と教えてくれるのは一番不幸なはずのその女の寝顔なのかもしれない。

1997年6月 劇団八時半公演、70分、男1女3 …八時半通信9号掲載

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●「幽霊と人間」

幽霊の出るという噂があるという映画館。
この世のものとは思えない絶世の美女らしい。
不倫関係の清算に悩む男女、
仲直りしようにもできない夫婦、
老舗の映画館の傾いた経営を立てそうともがく若いカップル。
様々な人間たちが悩む姿をコミカルなタッチで描く。

神戸アートビレッジセンター主催のプロデュース公演での上演作品。
2003年3月 KAVC演劇ジャンクション『幽霊と人間』チーム公演、60分、男3女9あるいは男3女5
※ご注文の際はどちらの登場人数のバージョンをご希望か明記してください。

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●「弓張り 」

日の昇るこれくらいの時間の弓道場がサイコーなんだ。
…大学の弓道部でまゆみはかなり優秀な選手だ。
最近事故で死んだ兄のことを家族の皆が心の中で暖めている。
まゆみだってそうだけれど、弓に心奪われる時間に没入したい。
自分のことを好いてくれる同級生のことをかわいいと思う、
けれど恋する相手のことを思うと苦しくなるのだ。
弓が張るあの緊張だけが私を自由にする。
次は月を射てみよう。
三日月の、暗いところを射抜いてやろう。
それが的になる。なるはずだ。

1994年5月 NHK-FMシアターラジオドラマ、55分。男5女4  …八時半通信6号掲載

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●「よるのたかさで光をのぞむ 」

若き労働運動家宗像は近々同志である泉と結婚する。
同志の結婚式は左翼文化の発揮の場、
政治集会そのものの演出だ。
その準備を手伝う新人活動家は戸惑うばかりだ。
停滞する運動のさなか、ベテラン活動家も若者も動揺する。
運動を離れようとする者、硬直化する教条をさらに強靱にして進もうとする者、
彼らの議論は痛々しいばかりだ。
「時代遅れ」と言われるような誠実に身を捧げる若者のありさまは時に滑稽だ。
しかしこの時代を生き生きと反映する群像なのだ。

1998年12月 創造集団アノニム公演、100分、男3女2

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●「らくだのこぶには水が入ってるんだぞ」

就職活動に屈託している大学生。
自分はこのまま就職して企業のために一生を捧げるサラリーマンになっていいのか。
それは自分を裏切ることにならないのか。
車窓から見る山は年々緑が削り取られていく。
心に大切に抱える風景の中ではらくだのこぶのような形の山が生き生きと緑なのに。
幼い頃の誠実だった自分のことをありありと思い出すのだ。

1988年9月  劇団その1公演、100分、男11女3 …戯曲集「あおく見えるのは空と」(八時半通信編集部)掲載

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●「例題形式 南の島の代数学 」

夏。瀕死の兵隊が三人、洞窟にひそんでいる。
突然現れる現地の娘。
敵軍のスパイではないかと疑う上等兵、殺すのは拒否したい二等兵。
見張を命じられた二等兵の前は白昼夢を見た。
娘が見せたのか、それは懐かしい故郷の恋人と家族の大騒ぎだった。
鈴江俊郎の学生時代の習作。
生硬な筆致だが懸命に命の貴さを訴える。

1987年8月  劇団その1公演、80分、男3女1 …戯曲集「はたらく、風」(八時半通信編集部)掲載

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●「レモンに似た風景」

急病にかかり、死期の迫った夫を見守る妻。ラ
グビー選手としてもう一回グランドに立ちたいとかなわない願いを持ちながら床についている夫。
見守る妻は自分が悲しんでいないことに戸惑う。
どうして悲しくないのだろう。ス
ポーツ写真家としてグランドで選手の熱い息を追う妻。
夫への愛が冷めているためなのか、
生きている実感そのものが薄くなっているせいなのか、
不安と闘う。
夫が愛したレモンにいらだつ。
最期の日、妻はかすかに回復したのかもしれない。
「いなくなってさみしいよ」
八百屋の店先のレモンにつぶやいてみた。
八百屋のおじさんは驚いてた。

1996年10月NHK-FMシアターラジオドラマ、55分、男5女1 …LEAF5号掲載

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●「輪ゴム。 」

輪ゴム飛ばしで遊ぶ無為な時間を過ごす青年二人。
彼らは建設的な行動、陽気な会話、
そういうもの一切を拒否したようにそこにいる。
幼い頃、家族の秘密を教師に知られてしまった揚げ句周囲になじむことができなくなった青年の、
社会に、世界に、そして自分にむける嫌悪の感情は深く、
救われようもないようだ。
輪ゴム飛ばしに彼らが探っているのは救済なのかもしれない。

1989年7月  鈴江俊郎プロデュース公演、90分、男4女1
          大阪スペースゼロ脚本賞。
同作品、未上演の初稿…戯曲集「あおく見えるのは空と」(八時半通信編集部) 掲載、50分。男4女1

申し訳ございません。こちらの戯曲は只今販売を行っておりません。ご了承ください。

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●「私、うれしい 」

母は一人暮らしの部屋に座って、
昔抱いた恋心がよみがえってくる不思議に囚われている。
職場の御用組合に逆らって労働運動の再建を図ろうとした息子がいた。
息子は当局に煽動された職場ぐるみのいじめにあって自殺したのだ。
母は見舞いに来た課長の前で若返っていくようだ。
風船が舞う。風船は女性の華やいだ心そのもののように頼りなく独り暮らしの部屋を舞う。
思い出すのはお腹に命を宿した日の興奮だ。
「私、うれしい。私あの人の子供を生むの。」

1993年12月 NANYA SHIP公演、50分、男0女1
        1996年名古屋ひとり芝居フェスティバル「金のシャチ賞」、
       …八時半通信4号掲載

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●「私の音譜は武装している 」

 とある大学の文学部、心理学講座の夏の合宿が終わった。
参加した大学生、大学院生、OBたちは合宿の行われた山の家からさらに奥にあるロッジに集まっている。
実はこれから二次会、彼女たちだけで息抜きの山登りに行こうという計画なのだ。
 毎夏この合宿を楽しみにしているOB。
人間不信に悩んだ学生時代が良くも悪くも今の自分をつくってくれたのだ、と今は感謝の気持ちでいっぱいらしい。
彼女が計画した登山はかなり本格的なもので、
すでにここに来るまでに足をくじいたメンバーもいる中では現実性が薄い。
しかしなぜかOB一人完全な全員での登頂にこだわる。ゼミに感謝を示したい。
彼女は皆に登頂の感動を味あわせてあげたいのだ。
 おおむね心理学の講座に集まるような学生も、教授も、
そもそも精神に不具合を感じる傾向の強い人の集まりだ。
メンバーたちは次第に彼女の要求に恐怖を感じるようになる。
結婚式を間近に控えたメンバーのための音楽の練習をしかたなく繰り返すメンバー。
 数日がたつ。登頂がすまないと帰してくれない異常なOBの行動に、メンバーは二派に別れる。
ふもとに引き返そう、とする派といっそ登頂しよう、とする派と。
閉じ込められたような狭い山の小屋で、
皆の心は次第に武装を強めることになる。
音楽は次第に完成度を増していくようだ。

2005年8月 伊丹アイホール
     9月 下北沢ザスズナリ  80分、男0女6

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●「笑う女 」

結婚式場のロビー。
マザコンの男が、子持ちバツイチの女性と結婚する式場探しにやってきた。
母に反対されながら行う初めての行動を前に、何十ヶ所訪ねても契約できない、と悩む男。
そういう頼りない男ばかりを好きになる自分に悩む女。
話を聞くコーディネーターの男は人の恋を取り持つのが生きがいの男で、
なんとか力になろうとするが、
リストラ、合理化の強烈なこの会社ではゆっくり話を聞いている時間も惜しいのが現実だ。
皆が一人一人、うまくいかないで悩んでいる。
結婚式場に働く男女は結婚の現実をいやというほど見せられ、
結婚に夢などもてなくなる職業病だ。
女はひと昔のように結婚式で素直に笑うことなどできないのか。
皆が笑いたい。
笑えなくても笑うことにあこがれる。

2004年7月 ピッコロ劇団公演、60分、男3女2


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鈴江俊郎 戯曲集

鈴江俊郎戯曲 その他書籍

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戯曲集
「あおく見えるのは空と」
八時半通信編集部発行
「あおく見えるのは空と」
「らくだのこぶには水が入ってるんだぞ」「輪ゴム。」 所収
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戯曲集
「はたらく、風」
八時半通信編集部発行
「はたらく、風」」「例題形式・南の島の代数学」
「間際には」「お月さまのために」 所収
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戯曲集
「靴のかかとの月」
而立書房発行
「靴のかかとの月」「区切られた四角い直球」
「なすの庭に、夏。」 所収
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戯曲集
「HALF A CENTURY OF 
JAPANESETHEATER vol.1」
紀伊国屋書店発行
「髪をかきあげる」【英語版】 所収 \5,000
「宇宙の旅、セミが鳴いて」
劇作家協会オンデマンド出版事業
2003年10月 京都ビエンナーレ演劇公演 
文化庁演劇大賞受賞作品
日本劇作家協会のオンデマンド出版事業からも出版されています。
HPはこちら
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八時半通信

八時半編集部発行

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「八時半通信」第1号 戯曲−鈴江俊郎「ミジャの伯父さんたち」/きむらかずや「きんらきら」
     松浦慧「日和見主義」/秦泉寺晶子 「赤・うさぎ」
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「八時半通信」第2号 戯曲−鈴江俊郎「桜井」(第38回岸田國士戯曲賞候補作)
     きむらかずや「大風吹くぞ」
     森田有「地雷」(北九州演劇祭市長特別賞) 
小説−大屋まあ「去年の浴衣に」
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「八時半通信」第3号
※現在在庫切れのため
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戯曲−鈴江俊郎「書留へピアノより」/渡辺ひとみ「冬のほたる」
エッセイ−田口哲/石橋和彦/古賀かつゆき/松浦慧/山田長正 ほか
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「八時半通信」第4号
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戯曲−鈴江俊郎「わたし、うれしい」/きむらかずや「夕日のあかと空のあお」
      大屋まあ「魚類」/船津洋一郎「柔らかな角のトレース」
エッセイ−田口哲/古賀かつゆき/野寺夕子ほか
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「八時半通信」第5号 戯曲−鈴江俊郎「区切られた四角い直球」改訂版
       (第4回テアトロ・イン・キャビン戯曲賞)
       狩場直史「不断の決闘」/三牧敏信「満々開」
エッセイ−田口哲/野寺夕子/早川真美/広瀬泰広
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「八時半通信」第6号 戯曲−鈴江俊郎「ともだちが来た」(第2回OMS戯曲賞)
       松浦慧「にんげん広辞苑」/鈴江俊郎「弓張り」(ラジオドラマ)
小説−槙山聡子「夏草が咲いた頃」
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「八時半通信」第7号 戯曲−鈴江俊郎・狩場直史「零れる果実」(第二回シアターコクーン戯曲賞)
     きむらかずや「雨、踏んじゃった」/大屋まあ「この四角くあたたかな」
      鈴江俊郎「わたし」(シナリオ)
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「八時半通信」第8号 戯曲−鈴江俊郎「待つ」(Kyoto演劇フェスティバル脚本賞)
     狩場直史「青天井、轟音」/田口哲「小劇場の70年代から」
      
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「八時半通信」第9号 戯曲−鈴江俊郎「山から吹きおり」/中村美保「寝返りうっても」
     山岡徳貴子「紡ぐ」(Kyoto演劇フェスティバル脚本賞)
      
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「八時半通信」第10号 戯曲−鈴江俊郎「山脈をのぼる気持ち」/中村美保「みんなって誰」
     山岡徳貴子「笑う亀の実験」
エッセイ−大屋まあ/ほか
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LEAF

京都の劇作家の作品掲載を中心とした冊子
LEAF編集部発行

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「LEAF」第1号 戯曲−土田英生『スタジオNo,3』/ 深津篤史『海が私を嫌っている』
    鈴江俊郎『髪をかきあげる』(第40回岸田國士戯曲賞受賞作品)

Freespace−田口哲/伊藤久美子×鈴江俊郎
往復書簡−鈴江俊郎×松田正隆
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「LEAF」第2号 戯曲−土田英生『Holy Night』/松田正隆『蝶のような私の郷愁』
    鈴江俊郎『そこにあるということ』

Freespace−田口哲/近藤確
往復書簡−鈴江俊郎×松田正隆×土田英生×狩場直史
\600
「LEAF」第3号 戯曲−土田英生『約三十の嘘』/松田正隆『明日は天気になる』
      鈴江俊郎『七分の一の秘訣』/岩崎正裕『ここからは遠い国』

Freespace−水沼健/キタモトマサヤ/近藤確 他
往復書簡−鈴江俊郎×松田正隆×狩場直史
\600
「LEAF」第4号 戯曲−土田英生『燕のいる駅』/松田正隆『雪が降る』
      鈴江俊郎『トマトと、』

インタビュー−別役実 氏
\600
「LEAF」第5号 戯曲−土田英生『--初恋』/松田正隆『空耳の聖歌』
      鈴江俊郎『レモンに似た風景』/井上こころ『ホメオスタシス』

Freespace−久野那美/近藤確
インタビュー−岩松了 氏
\600
「LEAF」第6号 戯曲−土田英生『赤い薬』/松田正隆『美しい日々』
      鈴江俊郎『家を出た』

Freespace−中島陸郎/近藤確 他
インタビュー−竹内銃一郎 氏(前編)
\600
「LEAF」第7号 戯曲−土田英生『きゅうりの花』/松田正隆『Jerico エリコ』
      鈴江俊郎『川底に緑の魚はいる』/深津篤史『のたり、のたり』

Freespace−中島陸郎/杉山準/坂本公成 他
インタビュー−竹内銃一郎 氏(後編)
\600
「LEAF」第8号 戯曲−土田英生『その鉄塔に男たちはいるという』/
      山岡徳貴子『満開の案山子がなる』/
      鈴江俊郎『風と黙って座ってて』/
      松田正隆『街を眺めたあの日あの場所 他二本』

Freespace−杉山準/座談会 他
インタビュー−平田オリザ 氏
\600
「LEAF」第9号 戯曲−土田英生『近松ゴシップ』/山岡徳貴子『さよなら方舟』
      鈴江俊郎『大きな青の音』/松田正隆『紙屋悦子の青春』
      柳沼昭徳『タイフーンパニック』

Freespace−鈴江俊郎/松田正隆/土田英生/杉山準
アトリエ劇研演劇祭批評会
\800
「LEAF」第10号 戯曲−土田英生『空と私のあいだ』/柳沼昭徳『クヨウミチ』
      鈴江俊郎『黒い空と二人と』/樋口美友喜『こども魂』

Freespace−鈴江俊郎/松田正隆/土田英生/杉山準
座談会−鈴江俊郎×土田英生×松田正隆
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「LEAF」第11号 戯曲−土田英生『錦鯉』/松田正隆『水いらずの星』
      鈴江俊郎『素足の日記』/山岡徳貴子『祭りの兆し』

Freespace−杉山準
座談会−鈴江俊郎×土田英生×松田正隆
\800
「LEAF」第12号 戯曲−松田正隆『天草記』/土田英生『悔しい女』
      鈴江俊郎『これは白い山でなく』/水沼健『むずかしい門』

Freespace−杉山準「劇場について」
座談会−「知らない人が13人いるんですよ――。」
インタビュー−永井愛 氏
\800


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  NEW!・「山脈五号」が発行されました!



 関西でのさまざまな演劇活動の場で知り合い、集った若者たち有志が集まって月一回の会合を開いています。
 お互いが書いた作品を読みあい、批評しています。

 同人誌を作りました。名づけて「山脈」。
 それぞれの志を高く持とう、一人一人が高い山であるだけでなく、メンバーが皆連なればまるで山脈だね、
 といえるような集まりを目指そう、という意思表示です。
 




同人誌「山脈」

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同人誌「山脈」
第一号
【戯曲】
・水上宏樹 おはようございます、北大西洋の春です。
・鈴江俊郎 おとこたちのそこそこのこととここのこと

【小説】
・河村英之 水風船/水彩画

【エッセイ】
・水上宏樹 十秒台の壁と十一秒をさまようほど、私は屋外にいた
・河村英之 フミコ・ヘミングというピアニストが
・宇於崎智子 自費出版連峰
・鈴江俊郎 すなおになれないヒーローたちへ 

【編集後記】
・鈴江俊郎

\800
同人誌「山脈」
第二号
【ラジオドラマ】
・鈴江俊郎 蛇の恋とわたしと

【戯曲】
・田中彼方 ヒーローなんかじゃないぼくらのために
・水上宏樹 鳥の踊る朝の、朝一番

【小説】
・河村英之 夏蜜柑/昼食/四ツ葉のクローバー/雨音
・鈴江俊郎 原っぱの真ん中の父と

【詩】
・木村友香 ショーケースの中の地球

【評論】
・宇於崎智子 薄い、壁、孤独
・水上宏樹 あの人は基本的にすぐそこに、いない。
         /目に見えないものは、涙ということは、私たちは。/彼の恋愛
・片山知行 有名であることに弱い私たち

【編集後記】
・鈴江俊郎

\800
同人誌「山脈」
第三号
【戯曲】
・水上宏樹 ひまわりみたいな考え方
・宇於崎智子 席をたったら

【小説】
・河村英之 悪魔のトリル/花火
・鈴江俊郎 玄関先のあかいたこ

【評論】
・田中彼方 どこにもいない私
・宇於崎智子 フグ、ブリ、カワハギ
・水上宏樹  冬に時々ある、あの暖かい午後に価値はある

【編集後記】
・鈴江俊郎

\800
同人誌「山脈」
第四号
【戯曲】
・水上宏樹 秘密の口癖
・鈴江俊郎 顔を見ないと忘れる
・宇於崎智子 一,二枚の羽すら抜けても

【小説】
・宇於崎智子 聖人の立ちション

【詩】
・宇於崎智子 泊めてください

【評論】
・宇於崎智子 創作に出会う/数名は「ワンマン・ショー」/
          白地図−原爆が落ちた隣の県は?
・田中彼方 社会の声、わたしの声
・水上宏樹 ジョニーは無言沈黙黙っている/証明/深い疑惑
・鈴江俊郎 ともだち、という思想の敗北/我流を通す美/
            果敢?「分類」ではない魅力?/誰もいないのを知っていて

【編集後記】
・鈴江俊郎

\800
同人誌「山脈」
第五号
【戯曲】
・水上宏樹 殺人事件のような私の気持ちをあなたへ
・田中彼方・廣瀬良二(共作) いってしまう、またはいってしまわない
・鈴江俊郎 にちにちのともににちにちのたよりを

【小説】
・鈴江俊郎 のどから音がでる

【評論】
・宇於崎智子 革命を起こせたら
・田中彼方 言葉の先に見えるもの
・水上宏樹 デカイ勝負とデカイ設定/画家の主張は優しく、しなやかに
・鈴江俊郎 暗く書ける時代の良心/弱者の視点に立つことが全てを許すか/観劇の日常

【編集後記】
・鈴江俊郎

\800


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「日本劇作家協会京都支部戯曲集2007」販売のお知らせ



鈴江俊郎が支部長をつとめます日本劇作家協会京都支部では、支部会員有志の戯曲集「2007」を作りました。
この戯曲集を冊数限定ですが、1冊1,000円(税込)にて販売します。



日本劇作家協会京都支部戯曲集

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日本劇作家協会
京都支部戯曲集2007
稲山訓央 「本熟れ」
岩崎正裕 「だけど、ほらごらん」
・小原延之 「nine」
鈴江俊郎 「おとこたちのそこそこのこととここのこと」
田辺剛 「ちっちゃな太鼓の涙と」
土田英生 「地獄でございます」
深津篤史 「もういいよ」
松田正隆 「パライゾノート」
\1,000
日本劇作家協会
京都支部戯曲集2006
深津篤史 「paradise lost,lost」
土田英生 「衛兵たち、東高西低の鼻を嘆く」
田辺剛 「不動産を相続する姉妹」
鈴江俊郎 「牛乳で夜を染めたい」
キタモトマサヤ 「花も咲かないで」
岩崎正裕 「音楽劇 JAPANESE IDIOT」
稲山訓央 「PANOPTICON ver.2005」
\1,000
日本劇作家協会
京都支部戯曲集2004
稲山訓央 「ダイズパラダイス」
岩崎正裕 「渦虫綱」
キタモトマサヤ 「エディアカラの楽園」
鈴江俊郎 「てのひらのこびと」
田辺剛 「からっぽな遊園地」
土田英生 「相対的浮世絵」
深津篤史 「中野金属荘、PK戦」
松田正隆 「島式振動器官」
\1,000


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